「お客様は仏様です」 誰もが一度は想像する 「死後の世界」… 待つのは天國？地獄？ あるいは―― この世を去った者たちが最初に訪れるのは、あの世の市役所ならぬ「死役所」。 ここは、自殺、他殺、病死、事故死など様々な理由で亡くなった者たちの行き先を決める手続きをする場(chǎng)所だ。 死役所「総合案內(nèi)」で働く職員シ村は、次から次へと現(xiàn)れる死者に「お客様は仏様です」と慇懃無禮な態(tài)度で対応する。 訪れる死者は「死」を受け入れた者から、現(xiàn)実を理解しないまま現(xiàn)れる者まで様々。 果たして彼らはどう生き、どう死んだのか？ 壯絶な生前の姿が死者の申請(qǐng)書から次々とあぶり出されていく。 罪無き者は、天國へ。罪深き者は、地獄へ。あるいは――。 シ村を取りまく職員たちも一筋縄ではいかない癖のある者たちばかり??? 実は死役所の職員たちもまた隠された秘密があった。 彼らはなぜ死後、この場(chǎng)所で働くことになったのか？ そしてシ村の秘められた過去とは…？ 魂えぐる死者との対話がここにある。